全身性エリテマトーデス”しーちゃん”さんのインタビュー

目次
  1. しーちゃんさんのプロフィール
  2. しーちゃんさんのご紹介
  3. しーちゃんさんの症状と治療
    1. 最初の違和感は20歳の頃
    2. 精神症状として扱われた初期
    3. 発症の引き金と急激な悪化
    4. 25年の治療と再燃
    5. 病気をとおして、人に頼れるようになった
    6. 飼っている猫と寛いで落ち着かせている
    7. 「正しい理解」がもっと広がって欲しい

しーちゃんさんのプロフィール

しーちゃん

【お名前】しーちゃん

【病名】全身性エリテマトーデス

【その他持病】神経炎・血管炎

【性別】女性

【発症年齢】20代

【現在の住まい】神奈川県

【現在の年齢】47歳(2026年時点)

症状や治療法

● 初期症状

皮膚円盤状エリテマトーデス

● 発症~診断までの期間

1年~2年以内

● 現在の症状

関節痛、筋肉痛, 光線過敏症, 筋萎縮、痺れ、感覚障害

● 現在の治療法

ステロイド(プレドニン、ステロイドパルスなど), Ivig

● 再燃の経験の有無

あり

● 病気のことを一番相談できる人

家族

● 初年度の医療費(窓口負担額)

10万円未満

● お仕事の有無

就業中(会社役員)20時間~30時間以内

● 日常生活で工夫していること

紫外線対策と生活リズム

● 周囲にお願いしたいこと

特になし

● 早期発見のために、当時の自分はどうすればよかったと思いますか?

がんや白血病ではなく、知らない病名だからと、軽んじて友達とハワイ旅行に行ってしまい、病気が大爆発してしまったことを後悔しています。

YouTubeインタビューはこちらをご覧ください。
動画投稿日:2026/2/8

しーちゃんさんのご紹介

Masaya

本日はゲストとして、全身性エリテマトーデス(SLE)の患者さんである、しーちゃんをお迎えしました。よろしくお願いします。

しーちゃん

よろしくお願いいたします。

Masaya

では、まず自己紹介をお願いします。

しーちゃん

はい、しーちゃんと申します。47歳です。SLEの治療を始めて今年で25年、四半世紀にわたってこの病気と向き合いながら生活しています。

Masaya

ありがとうございます。

しーちゃんさんの症状と治療

症状や治療内容は、患者さん一人ひとりで異なります。また、注釈に記載している医学用語などの解説は、読みやすさを重視して記載したものであり、医学的な監修を受けた内容ではありません。
詳しくは、かかりつけの医療機関や担当医にご相談ください。

最初の違和感は20歳の頃

駅での体調不良
駅での体調不良

Q:最初に症状が出始めたのは、いつ頃でしょうか?

A:20歳くらいの頃ですね。

友達と出かけるたびに体調を崩すことが増えて、「自分だけ何かおかしいな」と感じ始めました。

Q:それ以前、子どもの頃に大きな病気はありましたか?

A:特にありませんでした。

精神症状として扱われた初期

めまい
めまい

Q:最初に出た症状はどのようなものでしたか?

A:今思えばパニック障害のような症状でした。

電車に乗ると動悸や冷や汗、めまいが起きて、床が揺れて見えたり、まっすぐ歩けなかったりしました。

Q:そのときの診断は?

A:「ストレスによる自律神経失調症」と言われ、精神科の薬を処方されていました。でも良くならず、外出が怖くなっていきました。

そんな中、右頬に赤い皮疹が出たんです。最初は「ダニのアレルギー」と言われましたが改善せず、別の皮膚科を受診して大学病院を紹介されました。

Q:診断まではどれくらいかかりましたか?

A:約2年です。

大学病院で皮膚生検を行い、「皮膚円板状エリテマトーデス(DLE)」と診断されました。その時に「将来的にSLEを発症する可能性が高い」と言われ、経過観察になりました。

Q:その時の心境は?

A:原因がわかって安心した一方で、病名自体は全くピンときていませんでした。「これで治るだろう」と軽く考えていましたね。

発症の引き金と急激な悪化

入院
入院

Q:DLEからSLEに移行したきっかけは?

A:正直、生活習慣も大きかったと思います。

日光に当たったり、無理をしたり…。その結果、発熱、紅斑の悪化、関節痛、口内のただれなどが一気に出て、起き上がることもできなくなり入院しました。

Q:そこでSLEと診断されたんですね。

A:はい。そこからステロイド治療が始まりました。

25年の治療と再燃

Q:現在の治療について教えてください。

A:長年プレドニンを服用し、寛解状態が続いていましたが、5年前に神経炎と血管炎が悪化しました。一時は介助が必要な状態になり、現在は免疫グロブリン療法(IVIG)を2か月に1回の入院で受けています。

Q:副作用についてはいかがですか?

A:ステロイドによる外見の変化も辛かったですが、それ以上に精神科の薬の副作用で「自分が自分でなくなる感覚」が苦しかったですね。幻覚や幻聴も経験しました。

Q:再燃には予兆がありますか?

A:私の場合は、心身に強い負荷がかかった後に発熱から始まることが多いです。

病気をとおして、人に頼れるようになった

Q:現在のお仕事について教えてください。

A:今は独立して、外見に悩みを抱える方のケアに関わる仕事をしています。

Q:働く上での工夫は?

A:2か月に1回の入院があるので、スケジュール管理が重要です。あとは体調管理ですね。

Q:病気を通して変わったことはありますか?

A:「人に頼れるようになったこと」です。昔はすべて自分で抱え込んでいましたが、「お手上げ」と言えるようになりました。

Q:大きな変化ですね。

A:はい。「社会は思っているより優しい」と気づけたことは大きかったです。

飼っている猫と寛いで落ち着かせている

猫とのくつろぎ
猫とのくつろぎ

Q:日常生活で意識していることは?

A:体重管理ですね。食事療法で25kg減量し、今も維持しています。あとは「転ばないこと」です。

Q:メンタル面での対処法はありますか?

A:今でも苦しくなることはありますが、頓服薬を使いながら、飼っている猫と過ごして気持ちを落ち着かせています。

Q:周囲に求めることはありますか?

A:特別なことはなくて、症状が出たときに冷静に対応してもらえたら十分です。あとは患者側も「何がつらいか」を伝えることが大事だと思います。

Q:医療情報はどのように見ていますか?

A:「誰にどの条件で効果があったか」を見るようにしています。「この薬が効く」と一括りにする情報は信用しません。

Q:早期発見に大切なことは?

A:「一人で判断しないこと」です。違和感があれば周囲に伝え、納得いくまで受診を続けることが大切だと思います。

「正しい理解」がもっと広がって欲しい

Q:最後に、視聴者へメッセージをお願いします。

A:膠原病は複雑で大変な病気ですが、治療はこの10年で大きく進歩しています。医療者の努力や社会の理解も広がっています。少しでも正しい理解が広がることを願っています。

Q:本日はありがとうございました。

A:ありがとうございました。

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